合同就職説明会への参加、ありがとうございました。
カプセルの中身の問題は解けたでしょうか??
回答と解説を載せますので、答え合わせをしてみてください♪
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問:15%塩化カリウム注射液原液の静脈内投与で起こり得るのはどれか。
- 1. 無 尿
- 2. 発 熱
- 3. 心停止
- 4. 骨髄抑制
☆解答・解説
1. 無 尿
15%塩化カリウム注射液原液の静脈内投与後に無尿は生じない。なお、無尿時にカリウムを含む補液は、カリウムの排泄低下により高カリウム血症を招く恐れがあるため禁忌である。
2. 発 熱
15%塩化カリウム注射液原液の静脈内投与後に発熱は生じない。
3. 心停止
高カリウム血症が生じるため、致死性の不整脈や心停止の恐れがある。
4. 骨髄抑制
15%塩化カリウム注射液原液の静脈内投与後に骨髄抑制は生じない。
血清カリウムの基準値は3.5~5.0mEq/Lと範囲が狭い。15%塩化カリウム注射液原液の静脈内投与では過剰投与となり、高カリウム血症が生じる。
問:嚥下障害のある成人患者への食事の工夫で最も適切なのはどれか。
- 1. 冷たい料理は温める。
- 2. 固い食材は細かく刻む。
- 3. 汁物にはとろみをつける。
- 4. 一口量はティースプーン半分を目安にする。
☆解答・解説
1. 冷たい料理は温める。
料理に合わせた適温で提供することで美味しいと感じるので、食事への意欲・違和感のない咀嚼や嚥下につながる。冷たい料理の定義があいまいだが、嚥下反射が抑制される人肌の温度の摂取物が最も誤嚥しやすいとされる。冷たいまま提供することが一般的な料理は冷たいままでよい。
2. 固い食材は細かく刻む。
口の中でバラバラになるものは固まりを形成しにくく誤嚥しやすい。嚥下障害の患者に対して固い食材を細かく刻むことは適切ではない。咀嚼機能が衰えている患者のためには、軟らかく調理し、口の中でまとまるようにする。
3. 汁物にはとろみをつける。
液体のものは誤嚥しやすいため、とろみをつけて提供する。
4. 一口量はティースプーン半分を目安にする。
選択肢のティースプーンの大きさの定義があいまいで、半分という量を判断できないが、一般的にティースプーン一杯程度(2~3g)が適切とされている。一口量が少ないと誤嚥は少ないが、嚥下刺激になりにくい。
患者に嚥下障害がある場合、適切な食事介助を行わないと誤嚥性肺炎につながりかねないため、注意する必要がある。
問:グリセリン浣腸を実施する際、腸管穿孔の危険性が最も高い体位はどれか。
- 1. 立 位
- 2. 側臥位
- 3. 仰臥位
- 4. シムス位
☆解答・解説
1. 立 位
立位では肛門部の緊張が強く浣腸のチューブを挿入しにくくなり、チューブを強く押し込みがちになる。肛門部を観察しにくいため盲目的になるうえ、解剖学的に直腸はカーブしているのでまっすぐに押し込むと腸管穿孔の危険性がある。
2. 側臥位
選択肢の体位の中では(左)側臥位が最もよい。これは解剖学的に結腸が左にあるために浣腸液の進入と停留が起こりやすいからである。
3. 仰臥位
側臥位がとれない患者の場合、仰臥位で行うこともあるが、肛門部にチューブを挿入するときには十分注意し、浣腸液の流出に備えて準備する。
4. シムス位
シムス位(半腹臥位)がとれるのであれば側臥位で行ったほうがよい。(左)側臥位だと解剖学的に結腸が左にあるために浣腸液の進入と停留が起こりやすいからである。
浣腸を実施する体位について、腸管の解剖学的形態も踏まえて適切な体位を押さえておこう。
問:右片麻痺患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
- 1. 左から脱がせ、右から着せる。
- 2. 左から脱がせ、左から着せる。
- 3. 右から脱がせ、左から着せる。
- 4. 右から脱がせ、右から着せる。
☆解答・解説
1. 左から脱がせ、右から着せる。
健側から脱がせ、患側から着せているため正しい。
2. 左から脱がせ、左から着せる。
健側から脱がせているが、健側から着せているため誤り。
3. 右から脱がせ、左から着せる。
患側から脱がせ、健側から着せているため誤り。
4. 右から脱がせ、右から着せる。
患側から着せているが、患側から脱がせているため誤り。
麻痺や障害により動きが制限される側があるときは、寝衣の自由度が高い状態で患側を扱うようにする。原則として健側から脱がせ、患側から着せる(脱健着患)。本設問では右片麻痺の設定のため、左から脱がせ、右から着せるのが正しい。左右いずれかの腕に持続点滴をしているときも同様の考え方で行う。
問:成人の一次救命処置における圧迫部位を図に示す。正しいのはどれか。
☆解答・解説
1. 胸部中央の胸骨の下半分
胸部中央の胸骨の下半分を圧迫しており、正しい。
2. 左乳首付近
左乳首付近を圧迫しても有効に心臓のポンプ機能を助けることはできない。肋骨骨折の危険もある。
3. 左季肋部
左季肋部を圧迫しても心臓のポンプ機能を助けることはできない。肋骨骨折の危険もある。
4. 剣状突起部
胸骨の剣状突起の部分であり、骨折しやすい。圧迫しても有効に心臓のポンプ機能を助けることはできず、この辺りを圧迫してはならない。
胸骨圧迫と呼吸の確認はA~Dで表される一次救命処置の中ではC(circulation)である。胸骨圧迫について問われており、胸部中央の胸骨の下半分を圧迫する。なお、従来はA(airway:気道確保)→B(breathing:人工呼吸)→C(circulation:胸骨圧迫)の順で行うとされていたが、現在はC→A→Bの順に変更されている。
みなさん、正解できていたでしょうか。
これをきっかけに1つ知識が増えたら嬉しいです☆